Mr.Thanks
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他社との差別化が難しい現代において、多くの日本ブランドが銀座にフラッグシップショップをオープンし、訪日外国人富裕層をターゲットにブランドの世界観を演出しています。今回は、その中でも、オリンピックという世界的なイベントを活用し、新しい業態でブランドイメージを確立する戦略を進めているケースを紹介します。

シャンゼリゼ通りに、日本のブランド「オニツカタイガー」が初めて進出しました。オープンしたのはシューズやアパレルではなく、ホテルです。このホテルは、ブランド75周年を記念して期間限定でオープンし、黄色と黒を基調としたアイテムや、オリジナルのアメニティを提供しています。ホテルは、日本の文化を体験できる場として設計され、欧州市場でのブランド拡大を目指しています。オニツカタイガーは、シャンゼリゼ通りに進出している他の高級ブランドと競いながら、世界中で愛されるライフスタイルブランドを目指しています。

By Mr.Thanks

大手アパレルメーカーで30年間勤務し、国内では営業・商品企画・事業企画・他社とのコラボレーションを推進する部門、そして約14年間で海外にて2カ国の法人社長を経験。その後、経営コンサルティング会社に転職し、アパレル以外のビジネスの知見を深め、現在は、コンサルティング会社を起業し、本業に加えファッション系の専門学校で教示している。アパレル業界を目指す全ての方々に実践的なノウハウを伝授したいと思っています。